【モダン】死せる生について覚え書き⑥
2015年4月16日 死せる生 コメント (2)※※時間が空いた時にちょぼちょぼ書いていた、死せる生についての覚え書き。
執筆時期がまばらであるため、所々で文体などの統一がされていない。ブレインストーミングの一片として読んで欲しい。また、確率がおかしいところがあったらコメントで教えてくれると嬉しい。
今回は死せる生のデッキ構築について考えてみることにした。
これまでは勝っているデッキリストを参考に調整した事はあるけれど、
根拠なくやっていた節が僕にあったので、確率に着目して確認していこうと思う。
まずは、死せる生デッキって何?となるわけだが、
「3ターン目にラスゴ打ってついでに10点クロック用意して、2パンチで勝つデッキ」
というのが根幹にあると考える。
とすると
◇理想の動き(仮定)
・1ターン目:土地セット、サイクリング(手札残り6)
・2ターン目:土地セット、サイクリング、サイクリング(手札残り6)
・3ターン目:土地セット、続唱(手札残り5)
◇理想の構築
・3ターン目までに3枚の土地が欲しい(続唱カードは3マナである)。
・続唱カードは3ターン目までに1〜2枚欲しい(1回目のハンデスを耐えるため)。
・1マナ以下のサイクリングを3ターン目までに3枚引きたい(コンボ後は9点以上のクロックが必要なため)。
・先手3ターン目までのドロー枚数は、7+2+3=12枚
(土地、土地、土地、続唱、続唱、サイクリング、サイクリング、サイクリング、他5枚)
つまり
①土地枚数は、12枚中3枚あればいいので、デッキの1/4以上が土地である。つまり、15枚以上。
②1マナ以下のサイクリングも同様に、15枚以上。
③続唱カードは12枚中2枚あればいいので、 1/6。つまり10枚以上。
理想デッキの基本骨格は、以上の40枚になる。
では、実際に組んでみる。
※役割別のカード枚数についてのみ
①《土地の枚数》
15枚以上と前述したが、実際はどうだろうか。
(フェッチによるデッキ内の土地枚数変化は考慮しないものとする)
3ターン目までのドロー12枚中、5枚はフリーである為、3枚〜8枚引く確率は以下の通り。
※( )内はドロー11枚中、(( ))内はドロー10枚中
・15枚採用で:63.12%(55.89)((47.98))
・16枚採用で:68.43%
・17枚採用で:73.25%
・18枚採用で:77.57%
・19枚採用で:81.37%(75.12)((67.21))
・20枚採用で:84.65%(78.81)((71.08))
・21枚採用で:87.45%(82.01)((74.49))
・22枚採用で:89.77%(84.72)((77.40))
80%を基準として考えた場合、19枚以上入れる事が望ましいが、
マリガンやサイクリング不足を考慮して、21枚以上が適切である。
今度は初手の状況を考慮し、状況を分けて確率を求めてみる。
◇初手に土地1、1マナサイクリング3枚以上で2ターン目に土地をセットできる確率
(7+3ドローで、土地を1+1枚引く確率)
・19枚採用で:72.06%
・20枚採用で:74.45%
・21枚採用で:76.76%
・22枚採用で:78.82%
・23枚採用で:80.81%
※80%を基準とするなら、23枚から土地1枚キープが許容されるようだ。
※+3ドローについては1マナサイクリングを3枚以上持っている条件がある事を忘れてはいけない。
◇初手に土地2、1マナサイクリング3枚以上で3ターン目に土地をセットできる確率
・19枚採用で:86.86%
・22枚採用で:91.72%
※初手に土地2枚ならば、80%を確保できるようだ。
◇初手に土地2〜3枚の確率
※※( )内はマリガン、(( ))内はダブマリ
・19枚採用で:58.58%(55.22)((47.92))
・20枚採用で:59.34%(57.18)((50.65))
・21枚採用で:59.63%(58.78)((53.18))
・22枚採用で:59.45%(60.00)((55.50))
・23枚採用で:58.84%
※19〜22であまり大きな差は無い。ただし、22枚以上採用すると、4枚以上引く確率が増えるので、マナフラッドを考慮するならば、適切な土地枚数は21枚以下が適切である。
以上の事から、土地の適切枚数は21枚と考えられる。
②《サイクリングカードの枚数》
現在のモダンのカードプールには、サイクリングコストが1マナ以下のクリーチャーカードは5種類しかない為、20枚以上の採用は不可能である。
今回は、15〜20枚採用の中で、2ターン目の最後から二番目のドローまでに3〜6枚引ける確率を求める。
(初手の7ドロー+T2ドローフェイズ1ドロー+サイクリング2ドロー=10ドロー)
15枚採用で:47.98%
16枚採用で:53.23%
17枚採用で:58.23%
18枚採用で:62.91%
19枚採用で:67.21%
20枚採用で:71.08%
24枚採用で:81.63%
※20枚採用でようやく70%を越えている。
1マナサイクリングカードの流れだけを考えるならば、4〜5色デッキになるのは必然である。
色を絞った場合には、2マナサイクリングカード+一時的なマナソースを追加するかしなければならない。
余談ではあるが、80%を超えるには24枚のサイクリングカードが必要である。
③《続唱カードの枚数》
理想としては、2枚引く事だが、3ターン目までに1枚引けていれば概ね支障はない。
最も一般的である、ジャンドカラーの2種と青白の嘆願を加えてで考える。
◇3ターン目のドロー(12枚)で丁度1枚目の続唱カードを引く確率
※※ ( )内は11枚ドロー、(( ))内は10枚ドロー
7枚採用:14.28(14.00)((13.72))
8枚採用:16.32%(16.00)((15.68))
この数値は参考程度にしかならないようだ。
(実際にこの状況に陥った時に気にして欲しい)
◇ドロー12枚で、1〜7枚引く確率
※※( )内は2〜7枚引く確率
7枚採用:80.93(42.80)
8枚採用:85.25(50.71)
9枚採用:88.65(58.02)
10枚採用:91.32(64.43)
11枚採用:93.40(70.50)
12枚採用:95.01(75.63)
7枚採用で80%を越えていることから、肯定的である。
しかしながら、ハンデスや、2回目のコンボ考えると、(50.71)%の8枚採用が望ましいと考える。
④《死せる生の枚数》
前述の基本骨格にこのカードは含まれていない。
何故ならば、1枚も引きたくないからだ。
コンボパーツでありながら、それを引いてはいけないという、矛盾がこのデッキの構造欠陥であるため、適切な枚数の検討は必須である。
採用枚数によるドロー確率は以下の通りである。
(1枚採用は、引いてしまった時のリカバリが効かない為、考慮しない)
◇2枚採用の場合(3ターン目のドロー時点で
・0枚引く確率:63.72%
・1枚引く確率:32.54%
・2枚引く確率:3.72%(27回に1回)
◇3枚採用の場合(3ターン目のドロー時点で
・0枚引く確率:50.54%
・1枚引く確率:39.55%
・2枚引く確率:9.25%
・3枚引く確率:0.64%(155回に1回)
◇4枚採用の場合(3ターン目のドロー時点で
・0枚引く確率:39.90%
・1枚引く確率:42.56%
・2枚引く確率:15.26%
・3枚引く確率:2.16%
・4枚引く確率:0.10%(985回に1回)
死せる生を2度唱える場面は必ずある。
2枚採用の場合、3ゲームに1回は、死せる生を1枚引く為、1度しか続唱できない。つまり、各マッチ毎に1度はそうした機会が来る。
3枚採用の場合、10ゲームに1回となるため、3マッチに1度。
4枚採用の場合、それ以下である。
この事から、死せる生の採用枚数は3以上が望ましい。
また、ハンデス→根絶などのアクションを取られる事を考慮して、0枚引く確率に着目すると、3枚と4枚とで10%差がある為、好みによって調整すれば良いだろう。
★★まとめ★★
以上から、デッキ構成をまとめる。
土地:21
1マナ以下サイクリング:20
続唱:8
死せる生:3
フリー枠:8
フリー枠は8枚しかない。この枠には、理想的な動きを補助する猿人の指導霊、もしくは、理想的な動きから外れた時の妨害手段である大爆発の魔導士等を採用すれば良いだろう。
因みに、理想的な動きが出来る確率を雑多に求めると
91%(土地条件)×71%(サイクリング条件)×85%(続唱条件)×99%(死生条件)=54.36%
思っていたよりも低いことに驚いた。
5割を越えただけ良かったと考えるべきだろうか。
(※※双子デッキがドローサポートなしで4ターン目にコンボを決める確率は大体20%)
これらをベースにしてデッキの中身を弄っていく事になるが、
今回は以上である。
勝っているデッキリストをコピーして調整する事は有意義であるが、たまには確率の側面からリストの中身を考えてみるのも面白いものだ。確率を把握していれば、プレイングも変わってくる。
猿人の指導霊を使ってしまっても大丈夫?
2マナで土地サイクリングする?
それとも2枚の1マナサイクリングする?
死せる生デッキは個人色がよく出るデッキなので、
少しでも死せる生フリークの役に立てば嬉しく思う。
ではまた。
執筆時期がまばらであるため、所々で文体などの統一がされていない。ブレインストーミングの一片として読んで欲しい。また、確率がおかしいところがあったらコメントで教えてくれると嬉しい。
今回は死せる生のデッキ構築について考えてみることにした。
これまでは勝っているデッキリストを参考に調整した事はあるけれど、
根拠なくやっていた節が僕にあったので、確率に着目して確認していこうと思う。
まずは、死せる生デッキって何?となるわけだが、
「3ターン目にラスゴ打ってついでに10点クロック用意して、2パンチで勝つデッキ」
というのが根幹にあると考える。
とすると
◇理想の動き(仮定)
・1ターン目:土地セット、サイクリング(手札残り6)
・2ターン目:土地セット、サイクリング、サイクリング(手札残り6)
・3ターン目:土地セット、続唱(手札残り5)
◇理想の構築
・3ターン目までに3枚の土地が欲しい(続唱カードは3マナである)。
・続唱カードは3ターン目までに1〜2枚欲しい(1回目のハンデスを耐えるため)。
・1マナ以下のサイクリングを3ターン目までに3枚引きたい(コンボ後は9点以上のクロックが必要なため)。
・先手3ターン目までのドロー枚数は、7+2+3=12枚
(土地、土地、土地、続唱、続唱、サイクリング、サイクリング、サイクリング、他5枚)
つまり
①土地枚数は、12枚中3枚あればいいので、デッキの1/4以上が土地である。つまり、15枚以上。
②1マナ以下のサイクリングも同様に、15枚以上。
③続唱カードは12枚中2枚あればいいので、 1/6。つまり10枚以上。
理想デッキの基本骨格は、以上の40枚になる。
では、実際に組んでみる。
※役割別のカード枚数についてのみ
①《土地の枚数》
15枚以上と前述したが、実際はどうだろうか。
(フェッチによるデッキ内の土地枚数変化は考慮しないものとする)
3ターン目までのドロー12枚中、5枚はフリーである為、3枚〜8枚引く確率は以下の通り。
※( )内はドロー11枚中、(( ))内はドロー10枚中
・15枚採用で:63.12%(55.89)((47.98))
・16枚採用で:68.43%
・17枚採用で:73.25%
・18枚採用で:77.57%
・19枚採用で:81.37%(75.12)((67.21))
・20枚採用で:84.65%(78.81)((71.08))
・21枚採用で:87.45%(82.01)((74.49))
・22枚採用で:89.77%(84.72)((77.40))
80%を基準として考えた場合、19枚以上入れる事が望ましいが、
マリガンやサイクリング不足を考慮して、21枚以上が適切である。
今度は初手の状況を考慮し、状況を分けて確率を求めてみる。
◇初手に土地1、1マナサイクリング3枚以上で2ターン目に土地をセットできる確率
(7+3ドローで、土地を1+1枚引く確率)
・19枚採用で:72.06%
・20枚採用で:74.45%
・21枚採用で:76.76%
・22枚採用で:78.82%
・23枚採用で:80.81%
※80%を基準とするなら、23枚から土地1枚キープが許容されるようだ。
※+3ドローについては1マナサイクリングを3枚以上持っている条件がある事を忘れてはいけない。
◇初手に土地2、1マナサイクリング3枚以上で3ターン目に土地をセットできる確率
・19枚採用で:86.86%
・22枚採用で:91.72%
※初手に土地2枚ならば、80%を確保できるようだ。
◇初手に土地2〜3枚の確率
※※( )内はマリガン、(( ))内はダブマリ
・19枚採用で:58.58%(55.22)((47.92))
・20枚採用で:59.34%(57.18)((50.65))
・21枚採用で:59.63%(58.78)((53.18))
・22枚採用で:59.45%(60.00)((55.50))
・23枚採用で:58.84%
※19〜22であまり大きな差は無い。ただし、22枚以上採用すると、4枚以上引く確率が増えるので、マナフラッドを考慮するならば、適切な土地枚数は21枚以下が適切である。
以上の事から、土地の適切枚数は21枚と考えられる。
②《サイクリングカードの枚数》
現在のモダンのカードプールには、サイクリングコストが1マナ以下のクリーチャーカードは5種類しかない為、20枚以上の採用は不可能である。
今回は、15〜20枚採用の中で、2ターン目の最後から二番目のドローまでに3〜6枚引ける確率を求める。
(初手の7ドロー+T2ドローフェイズ1ドロー+サイクリング2ドロー=10ドロー)
15枚採用で:47.98%
16枚採用で:53.23%
17枚採用で:58.23%
18枚採用で:62.91%
19枚採用で:67.21%
20枚採用で:71.08%
24枚採用で:81.63%
※20枚採用でようやく70%を越えている。
1マナサイクリングカードの流れだけを考えるならば、4〜5色デッキになるのは必然である。
色を絞った場合には、2マナサイクリングカード+一時的なマナソースを追加するかしなければならない。
余談ではあるが、80%を超えるには24枚のサイクリングカードが必要である。
③《続唱カードの枚数》
理想としては、2枚引く事だが、3ターン目までに1枚引けていれば概ね支障はない。
最も一般的である、ジャンドカラーの2種と青白の嘆願を加えてで考える。
◇3ターン目のドロー(12枚)で丁度1枚目の続唱カードを引く確率
※※ ( )内は11枚ドロー、(( ))内は10枚ドロー
7枚採用:14.28(14.00)((13.72))
8枚採用:16.32%(16.00)((15.68))
この数値は参考程度にしかならないようだ。
(実際にこの状況に陥った時に気にして欲しい)
◇ドロー12枚で、1〜7枚引く確率
※※( )内は2〜7枚引く確率
7枚採用:80.93(42.80)
8枚採用:85.25(50.71)
9枚採用:88.65(58.02)
10枚採用:91.32(64.43)
11枚採用:93.40(70.50)
12枚採用:95.01(75.63)
7枚採用で80%を越えていることから、肯定的である。
しかしながら、ハンデスや、2回目のコンボ考えると、(50.71)%の8枚採用が望ましいと考える。
④《死せる生の枚数》
前述の基本骨格にこのカードは含まれていない。
何故ならば、1枚も引きたくないからだ。
コンボパーツでありながら、それを引いてはいけないという、矛盾がこのデッキの構造欠陥であるため、適切な枚数の検討は必須である。
採用枚数によるドロー確率は以下の通りである。
(1枚採用は、引いてしまった時のリカバリが効かない為、考慮しない)
◇2枚採用の場合(3ターン目のドロー時点で
・0枚引く確率:63.72%
・1枚引く確率:32.54%
・2枚引く確率:3.72%(27回に1回)
◇3枚採用の場合(3ターン目のドロー時点で
・0枚引く確率:50.54%
・1枚引く確率:39.55%
・2枚引く確率:9.25%
・3枚引く確率:0.64%(155回に1回)
◇4枚採用の場合(3ターン目のドロー時点で
・0枚引く確率:39.90%
・1枚引く確率:42.56%
・2枚引く確率:15.26%
・3枚引く確率:2.16%
・4枚引く確率:0.10%(985回に1回)
死せる生を2度唱える場面は必ずある。
2枚採用の場合、3ゲームに1回は、死せる生を1枚引く為、1度しか続唱できない。つまり、各マッチ毎に1度はそうした機会が来る。
3枚採用の場合、10ゲームに1回となるため、3マッチに1度。
4枚採用の場合、それ以下である。
この事から、死せる生の採用枚数は3以上が望ましい。
また、ハンデス→根絶などのアクションを取られる事を考慮して、0枚引く確率に着目すると、3枚と4枚とで10%差がある為、好みによって調整すれば良いだろう。
★★まとめ★★
以上から、デッキ構成をまとめる。
土地:21
1マナ以下サイクリング:20
続唱:8
死せる生:3
フリー枠:8
フリー枠は8枚しかない。この枠には、理想的な動きを補助する猿人の指導霊、もしくは、理想的な動きから外れた時の妨害手段である大爆発の魔導士等を採用すれば良いだろう。
因みに、理想的な動きが出来る確率を雑多に求めると
91%(土地条件)×71%(サイクリング条件)×85%(続唱条件)×99%(死生条件)=54.36%
思っていたよりも低いことに驚いた。
5割を越えただけ良かったと考えるべきだろうか。
(※※双子デッキがドローサポートなしで4ターン目にコンボを決める確率は大体20%)
これらをベースにしてデッキの中身を弄っていく事になるが、
今回は以上である。
勝っているデッキリストをコピーして調整する事は有意義であるが、たまには確率の側面からリストの中身を考えてみるのも面白いものだ。確率を把握していれば、プレイングも変わってくる。
猿人の指導霊を使ってしまっても大丈夫?
2マナで土地サイクリングする?
それとも2枚の1マナサイクリングする?
死せる生デッキは個人色がよく出るデッキなので、
少しでも死せる生フリークの役に立てば嬉しく思う。
ではまた。
コメント
土地に関しては自分も計算していたのですが、個人的にはSimianSpiritGuideも土地扱いでカウントして計算していたので、よく見かける土地18枚SSG3枚や、土地19枚SSG2枚は理論通りであると考えていました。
また、1マナ以下のサイクリング20枚と言う数字ですが、
赤緑4
赤黒4
悪霊4
青黒4
青白4
と考えうる全ての1マナサイクリングを取らないと成立しない点厳しいですよね。
そして、24枚取ろうにも1マナ以下のサイクリングクリーチャーは環境に20枚までしか存在しないのが痛いところですね。
そこをどう誤魔化すかが構築力を問われる部分ですね(^^)