野生の風、後に半分の月がのぼる空6
2006年2月20日 読書 昨日19日の殆どの時間を読書に費やしたと。ルームメイトに「本の虫」や「ひっきー」など色々言われたが特に気にしないことにした。
>野生の風
相も変わらず村山由佳の著書。ここ最近読んでいた彼女の作品は高校生や大学生が主人公だったことに対して、野性の風は25歳以上の人物を中心に物語が動いている。前者は知らない事への恐怖やら不安が描かれていて、後者は知ってしまったが故の恐怖やら不安が描かれているって感じ。ただ、通り過ぎた時の話より、これからわが身に訪れるやもしれぬ話のほうが話が重く感じ、オレにハードパンチを食らわせてくれたと思う。
本作の主人公の女性は世捨て人みたいな印象で、その女性がある男に(無くしていたと思っていた)恋をして、その男をめぐり高校の同級生と一悶着しつつバッドエンド?を迎えるお話。主人公が情熱を秘めている反面、妙にリアリストなものだから、読む方も淡々と読み進んでしまった。オレが女性ではないから、しっかりと主人公の感情を掴めなかった事も要因しているのか、面白い!と思うことが無かったのが残念。
>半分の月がのぼる空6
本屋に立ち寄ったら売っていたので買ってみた。てっきり5巻で終わりだと思っていたので、まさしく意外だった。そして、5巻のあとがきに6巻出すって書いてあったことをいまさら思い出す始末。
今回の6巻は、今まで登場したあのことあのこがいちゃついたり、悩んだりする話。ハッピーエンド大好きなオレとしてはこういったアフターストーリーは好ましいのだけれど、今回の半月に関してはやや否定的な感想をもってしまった、おおびっくり。5巻の最後で物語をシャットアウトすることによって、主人公2人がこの先辛いことも楽しいことも乗り越えて2人で生きてゆくんだなぁという想像を膨らませることが出来た。
が、6巻になると2人ともケロッとして生きている。”普通に”日常を過ごしている。作品を通しての暗の部分を担っている、ヒロインが重病を抱えているという設定があってこその半月だと思っていたから、それを余り表に出していないため物語に厚みがかけてしまっている気がする。もちろん、主人公たちに不幸になれなんて微塵も思っていない。むしろ幸せになって欲しい。作中にもあったが、2人の行く終着点に不幸が待っている分、幸せになってもらわなければ嫌だ。だからこそ、半月は平凡で安直な終わり方をして欲しくなかった。
たぶんオレは6巻を読んで後悔をしていると思う。でも、全部が無かった方がいいと思っているわけではない。結局は、あってもなくても良かったことに終着してしまう。あってもなくてもいいなら、おれは無いほうをとるかも知れない。だって、あった場合の話に想像が膨らますことができる。だから、今回の6巻は「こんな終わり方なんだ、ふーん」と解釈し受け止めることにした。
今回の6巻をもって俺の中の「半月」は完全に終わった。
ちょっぴり切なくなった。
▽▲▽▲▽▲
半月の感想について、6巻を読んだ人から意見などあったらコメントして貰えると嬉しいです。6巻を全否定しているわけでないので、オレの感想を全否定されると凹みますけどねw。
野生の風・・は読んでいる人いるのかなぁ。そちらもどうぞ。
そんな感じ
>野生の風
相も変わらず村山由佳の著書。ここ最近読んでいた彼女の作品は高校生や大学生が主人公だったことに対して、野性の風は25歳以上の人物を中心に物語が動いている。前者は知らない事への恐怖やら不安が描かれていて、後者は知ってしまったが故の恐怖やら不安が描かれているって感じ。ただ、通り過ぎた時の話より、これからわが身に訪れるやもしれぬ話のほうが話が重く感じ、オレにハードパンチを食らわせてくれたと思う。
本作の主人公の女性は世捨て人みたいな印象で、その女性がある男に(無くしていたと思っていた)恋をして、その男をめぐり高校の同級生と一悶着しつつバッドエンド?を迎えるお話。主人公が情熱を秘めている反面、妙にリアリストなものだから、読む方も淡々と読み進んでしまった。オレが女性ではないから、しっかりと主人公の感情を掴めなかった事も要因しているのか、面白い!と思うことが無かったのが残念。
>半分の月がのぼる空6
本屋に立ち寄ったら売っていたので買ってみた。てっきり5巻で終わりだと思っていたので、まさしく意外だった。そして、5巻のあとがきに6巻出すって書いてあったことをいまさら思い出す始末。
今回の6巻は、今まで登場したあのことあのこがいちゃついたり、悩んだりする話。ハッピーエンド大好きなオレとしてはこういったアフターストーリーは好ましいのだけれど、今回の半月に関してはやや否定的な感想をもってしまった、おおびっくり。5巻の最後で物語をシャットアウトすることによって、主人公2人がこの先辛いことも楽しいことも乗り越えて2人で生きてゆくんだなぁという想像を膨らませることが出来た。
が、6巻になると2人ともケロッとして生きている。”普通に”日常を過ごしている。作品を通しての暗の部分を担っている、ヒロインが重病を抱えているという設定があってこその半月だと思っていたから、それを余り表に出していないため物語に厚みがかけてしまっている気がする。もちろん、主人公たちに不幸になれなんて微塵も思っていない。むしろ幸せになって欲しい。作中にもあったが、2人の行く終着点に不幸が待っている分、幸せになってもらわなければ嫌だ。だからこそ、半月は平凡で安直な終わり方をして欲しくなかった。
たぶんオレは6巻を読んで後悔をしていると思う。でも、全部が無かった方がいいと思っているわけではない。結局は、あってもなくても良かったことに終着してしまう。あってもなくてもいいなら、おれは無いほうをとるかも知れない。だって、あった場合の話に想像が膨らますことができる。だから、今回の6巻は「こんな終わり方なんだ、ふーん」と解釈し受け止めることにした。
今回の6巻をもって俺の中の「半月」は完全に終わった。
ちょっぴり切なくなった。
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半月の感想について、6巻を読んだ人から意見などあったらコメントして貰えると嬉しいです。6巻を全否定しているわけでないので、オレの感想を全否定されると凹みますけどねw。
野生の風・・は読んでいる人いるのかなぁ。そちらもどうぞ。
そんな感じ
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